単身向けサービスを行なっている有名な引越し業者

現地工場を立ち上げた当初は、各社とも試行錯誤状態。「とにかくやってみよう」というのがホンネで、トヨタやホンダとはいえ、米国進出の戦略らしき戦略は無に等しかった。

 ここで誰の目にも不思議に映るのは、当時のホンダの米国における成功だ。九〇年代前半の国内自動車メーカーの業績順位は、トヨタ、日産、三菱自工、そしてホンダとなる。ホンダは国内では四位メーカーで、シビックこそ売れていたけれども、それ以外にはさしたるヒット商品がないメーカーだった。
 それが米国市場では水を得た魚のごとく、シビックやアコードを売りまくつていたのである。その発端は、七四年にCVCCエンジン搭載車がEPA(米国環境保護局) の排出ガステスト、いわゆるマスキー法をクリアし、その後八一年に、同じくシビックがガソリン車では初めて、一ガロン当たり四〇マイル(一リッター当たり約一七キロ)を記録したことによる。これが現地で大反響を呼び、ホンダ車は低燃費だという評判が定着したのである。